教育者であり顧客関係構築の専門家である Khaled (Kyle) Ahmed は、2012 年以来教育と顧客サービスの両方に携わっていきました。ESL、ソフトスキルのコーチング、会計分野での教育経験があります。彼はエジプト、アラブ首長国連邦、中国の 3 カ国で指導経験を積んだことで、教育の概念への理解を深めてきました。現在は ClassIn のマーケティングチームのメンバーです。
プロの教育者として 40 年間以上の経験がある Rita Pierson 博士は、TED トークでの感動的な講演「すべての子どもに強い味方を (Every Kid Needs a Champion)」で知られています。生徒時代に応援してくれる先生がいた私は恵まれていました。その後、教育者の役割を担うようになり、教室のすべての子どもたちの味方になるため「プレッシャーと特権」の 4 つのルールを設けました。
ClassInの英語の授業でKyle先生 が行うインタラクティブアクティビティ
生徒を応援することの大切さ
生徒の味方になるという強い信念は、私の英語学習経験が基になっています。「英語は嫌いです」。私は3 年生のとき、先生やクラスメートの前で勇気を振り絞ってこう言いました。アルファベットの「P」と「B」の音の区別は、アラビア語を母国語とする人には難しい場合があり、アスペルガー症候群の私は、英語の発音に決まったパターンがないため理解に苦労しました。
学習のプレッシャーを受けて疲労した子ども
しかし、先生はすぐに、落ち着いた声でこう答えました。「英語は君を嫌いにならない。だから後でまた挑戦しよう」。先生の指導は励ましだけではありませんでした。いつも私に本を読むように勧め、読書クラブや英語のコンテストに私を推薦してくれました。
先生が別の先生に向かって私のことを心から誇らしげに自慢するのを聞くまでは、私はいつも、先生が私を苦しめて楽しんでいると思っていました。その瞬間にプレッシャーではない何かを感じました。人生で初めて、生徒としての「特権」を感じたのです。それからは情熱を以て英語に関わるようになりました。あれから 20 年が経ち、英語を流暢に話せるようになり、英語を専攻し、他人に教えるようになりました。
プレッシャーを特権に: 生徒の味方になるための 4 つの方法
教育はある種の力であり、他の力と同様に、使い方次第で良くも悪くも働きます。教師は、知識という名の力の方向性を一人でコントロールしています。知識を生徒に押し付けるようにも、プレゼントを贈るようにもできます。すでに疲れ果て、高くはない給料をもらいながら過ごす教師の皆さんに負担をかけないようにしつつ、生徒を良い方向へ導く手法を 4 つにまとめました。
教師は、知識という名の力の方向性を一人でコントロールしています。知識を生徒に押し付けるようにも、プレゼントを贈るようにもできます。
いくつかのプレッシャー要因と、それらを生徒にとってより良いものとする方法を見てみましょう。
1) 参加のプレッシャー: 生徒は、答えたり読んだりするよう教師に指名される瞬間を常に恐れています。
参加の特権: 授業への参加が楽しくなり学習意欲が高まるように、ゲームや競争を取り入れたり、順不同で指名したりしましょう。
2) 正解を求められるプレッシャー: 皆がミスすることを恐れ、生徒は間違いを恐れて頑固になり、心を閉ざすように成長していきます。
間違える特権、学ぶ特権: 間違った生徒を笑ったり、常に正解している子を称賛したりしないこと。人生では、常に正しい人が報われるのではなく、変化して修正することを恐れない人が報われるのです。
ClassIn での数学の授業で雑学クイズを出す Kyle 先生
3) 好かれることに対するプレッシャー: 子供たちのほとんどは、他人からどのように見られているかを意識する段階を経験し、すでに同調圧力が問題になっています。教師などの権威者が示す好き嫌いは、この問題を悪化させるだけです。
平等であることの特権: 教室内では生徒との接し方 を常に一貫させましょう。これは、報酬や規律がないという意味ではなく、個人的にそれらを生徒に与えることはしないという意味です。生徒全員があなたを平等に必要としているのです。
ClassIn での授業で子どもたちと交流する Kyle 先生
4) 混乱のプレッシャー: 生徒の知識と集中力はあなたと同等ではありません。教える用語や指導のリズムをコントロールしないと、必ず混乱を招き、生徒との距離ができてしまいます。そうして得られるのはフラストレーションだけです。
完璧であることの特権: 平易な言葉で話すと頭が良いとは思われないかもしれませんが、コミュニケーションは円滑になります。また、生徒の自信が高まり、教えるプロセスがスムーズに進みます。
先日のことですが、生徒たちがオンライン授業で課題に取り組んでいたとき、1 人の生徒が課題を理解できなかったと言いました。私は、自分が 3 年生の子どもだった頃の担任の先生と同じように、落ち着いて話し、大丈夫だと言って、もう一度やり直させました。生徒だった頃に感じていたプレッシャーが特権に変わる感覚を、今回は教師の立場で経験できました。私も含め世界中の教師の皆さんが、かつての自分自身とも言える生徒たちを助けるため、忍耐力と強さを見出せることを願っています。
私も含め世界中の教師の皆さんが、かつての自分自身とも言える生徒たちを助けるため、忍耐力と強さを見出せることを願っています。
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